逆S字の美・Apple Extended Keyboard II(金子)

2012-12-12

こんにちは、金子です。
今日はApple Extended Keyboard IIの話を書きたいと思います。

1992年に親を騙してMac LC IIを手に入れた僕でしたが、このLC IIに付いてきたApple Keyboard IIには不満がありました。この前の機種にあたるApple Keyboardは、ALPS製軸を採用したキーボード界の本当の名機ですが、その栄光の時代に乗り遅れた自分に渡されたApple Keyboard IIは、コストダウンによりゴムのフニャフニャしたメンブレン式スイッチを採用したキーボードでした。このキータッチが10代の感性豊かな自分には許せなかったのです。

メカニカルなキーボードが欲しい!と思っていた生意気な子供であった僕は、今はなき町田駅前の某店にてApple Extended Keyboard IIを購入しました。売価28000円であったと記憶しています。本当にろくでもないガキですが、その穀潰しを育ててくれたお礼に今は少ない給料から毎月親に小遣いを渡しているので過去の悪行に関しては勘弁して下さい。

閑話休題。その巨大なキーボードは、これまた前機種にあたるApple Extended Keyboardの方がキータッチは良く、オリジナルと同IIの違いはAppleロゴが右下に付いているのがオリジナル、左上にあるのが同IIです。キータッチはその同IIであってもApple Keyboard IIと比べて歴然、そしてUS配列に慣れてしまった身には、その後就職して職場にはJIS配列のキーボードしかない状態に気が狂いそうになったり、それ以前にWindowsばかりでMacのマの字もなかったりで「二級市民」としてのそしりをその後15年に渡って受けることになろうとは思いもよりませんでした。

今でこそ電車に乗ればコンピューターのコの字も知らない女性が口を半開きにしながらiPhoneをこすっている姿ばかりが目につきますが、あれは「みんなが使っているから私も使う」という極めて日本人的な思考の元に「買わされた」だけで、自分の選択とは言えません。僕がApple製品を「選択」したのは、他人が右といえば左、白と言えば黒と言わずにはおれない天邪鬼な性格もありますが、Apple製品の美しさに10代の感性がシビれ、一も二もなくこれを買い求めずにはいられなかったのです。

Apple Extended Keyboard IIの美しさといったら、この写真を見れば分かりますが横から見た時に、なだらかな逆S字を描くカーブの美にとどめを刺します。キーボードにうっとりとする感覚!僕はその後、このキーボードをMacの友とし、LC IIをはじめPower Mac 8100/80、PowerBook 170、Power Mac 7300/180、と4代にわたって使い続けました。

実は去年まで元箱入りで押入れの中に死蔵していたのですが、僕はコレクターではないし、既にUSBキーボードが主流になり、また最近では無線のBluetoothキーボードまで出た今となってはもう二度と使わないであろうと、不燃ごみの日に捨てました。僕の「青春の形見」であったのですが…。

Since1991 © Shimayugu All Rights Reserved.
アップルおよびアップルのロゴは、米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。
湘南マッキントッシュユーザーズグループは、独立したユーザグループで、Apple Japan合同会社が権限を与えた団体、支援する団体、またはその他に承認する団体ではありません。