見た瞬間に「勝ったな」・iPod touch/2nd gen(金子)

2012-12-12

こんにちは、金子です。
今日はiPod touchの話をしたいと思います。

写真の左はSHARP製のwillcom向け端末・W-ZERO3(初代)、右はiPod touch(2nd gen)です。
何でしょうかこの既視感は。ちょうどWindows 3.1とSystem 7を見た時のような、埋めることの出来ない差を感じました。

皆さんスマートフォンというと去年あたりからAndroidかiPhoneか、とようやく騒ぎ出しましたが、僕が初めてスマホに手を出したのは2005年のW-ZERO3が最初です。この機種に搭載されているOSはMicrosoft社製Windows Mobile 5.0です。という事はスマホの元祖はMicrosoftなのですけど、現状、スマホ市場でいまいち「老舗」のMicrosoftが存在感を出せない理由はもちろん、iPhoneにあります。これは、Apple創業者の一人、スティーブ・ウォズニアックの言葉を借りれば「一度開けたら元には戻れない一方通行のドア」をAppleが開けた(※)からだと思っています。そのせいでMicrosoftはWindows Mobileを一から作り直しするハメになったのです。

それではそのドアとは何であったのか?iPhoneの何が凄かったのかなどとは世界中の10億人ぐらいが既に語っていそうですのでここで繰り返すのは野暮な事ですが、僕はiPhoneのデビュー当時、ジョブズのデモで、テーブルビューとして実装された電話番号リストを指で「スワイプ」している時に「あぁ、iPhone、勝ったな」と思いました。

旧来のWindows Mobileでは、スクロールはデスクトップOSのWindowsと同じく画面右側にスクロールバーがあり、それをタッチペンでうまく上下させなければならないという大変に面倒な代物で、少しでもタッチする場所がずれれば違うボタンを押してしまうというストレスが常につきまとっていたのです。これはキーボードとマウスで操作することを前提に考えられている従来のデスクトップOSをそのままスマホに移植した結果であり、「タッチペン?そんなモン誰が使うんだ?」と一蹴したあの衝撃のデモ、「いや、でも、指はペンに比べて太すぎるから間違えた場所をタッチする確率が…」「だったらボタンの方を大きくすればいいじゃないか」
これですよ。そしてスクロールバーすら存在しない。僕はデモを見た瞬間、目を疑いました。どうやってスクロールするのだ?そして次の瞬間のスワイプ。まるでスロットマシンを回しているかのようにリストは慣性を持ちながら滑り出しました。ああ、勝ちだ。iPhoneの勝ちだ。僕は2005年からスマホを使っているから分かるんだ。
そんな風に思っていました。

「スマホの古老」である僕がiPhoneを所有していない理由は維持費が高いからというのもありますけど、皆が持っていると持ちたくない天邪鬼な性格によるものです。僕が使っているのはwillcomのストレート機種です。皆がガラケーに夢中だと一人でスマホ、皆がスマホだと一人でガラケー。Appleファンというのは、そんなどこか世を拗ねた、しかし世の中の美醜ぐらいは理解できる人間だと思っているのですけど、最近では…。

(※)Apple I、Mac、iPhoneが「3度のドア」だと思っています。

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