美しい日本(語)、Apple StyleWriter II(金子)

2012-12-23

こんにちは、金子です。
きょうはApple StyleWriter IIの思い出話をしたいと思います。

僕とプリンターの最初の出会いはPC-98用のCanon BJ Printerでした。ノートPCサイズ、と言われていた小さなもので、もちろん白黒のみ印字が可能、しかも日本語フォントはプリンター側に内蔵されており、明朝かゴシックか、フォントサイズも2種類からしか選べなかった記憶があります。

Apple LaserWriterによってDTPなる言葉を生み出したMacでしたが、1980年代後半におけるLaserWriterの日本での価格は100万円以上、個人がおいそれと手を出せる値段ではありませんでした。
1990年代になり、このようなHDD内蔵の高額なレーザープリンターではなく、インクジェット(Canon言うところのバブルジェット)プリンターで、フォントもライセンス料が高額なPostScriptフォントを避け、MicrosoftのTrueTypeフォントを採用し、数万円で「拡大してもギザギザにならないフォントとプリンタ」を提供したというのは、これが本当のDTPの民主化といえるのではないでしょうか。そんな技術をソフトウェア面から支えていたのがSystem 7であり、ハードウェア面はStyleWriter(これもCanonのOEMだったような…)でした。

画面で見ると、当時最高品質であると勝手に思っていたOsakaフォントでしたが、漢字Talk 6.0.7ではビットマップフォントであり、拡大するとギザギザで出てしまっていたのが、System 7(日本では漢字Talk 7)の平成明朝や平成角ゴシックの標準添付で解消されました。そしてMac OS Xによる衝撃的なヒラギノフォントの採用、と、日本語フォントの先端を走り続けていたのは常にMacでした。

しかし会社に出勤すれば、机の上においてあるWindows PCで見るExcel書類の、MSゴシック体で書かれたビットマップ文章。今は2012年ですよ。まさか21世紀になってもビットマップフォントを見なければならないとは思いませんでした。最近になってWindowsのメイリオフォントを「綺麗」だとかいう人がいますけど、10年前にヒラギノを体験した自分にとっての感想は「何このフニャフニャしたフォントは」であり、周囲と話題はますます噛み合わなくなるばかりです。

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