ブックフェア参加記21「メディアの河を渡るあなたへ」(もちゃち)

2015-07-15

メディアの河を渡るあなたへ 小谷正一物語』著者 岡田芳郎さん
ボイジャーの新刊。6月29日。
企画編集担当萩野さん
戦後、新聞、雑誌、テレビのメディアの大きな河が流れていった。
デジタルの流れの渦中に僕らはいる。
昔、渦の中に身を置いた人達の話。
渦の中で苦しみ自信を無くし、それをこの本が励ましてくれる。

時代はいつだって白いカンバス。
だから表紙はカンバス。

電通のプランニングセンターで小谷正一さんの下で働いた青年岡田さん。

1971年春、小谷さんの仕事としては最後の方
大阪万博の後、映画監督の市川君、小谷事務所を訪ねる。
イージーライダー(ヒッピーの話)、日本のやくざ映画に置き換えてやる。
東宝では断られた、日本アートシアターギルド(ATG)、商業性より芸術性を重んじよう。
ATGで作ろうとした。1000万、500万はATGを出す。スポンサーを見つけてくれと小谷さんを頼る。
500万を作るにはと小谷さんは考える。新進作家、モダン「木枯らし紋次郎」。「木枯らし紋次郎」を13回テレビ番組にしてお金を稼ぐ。田宮二郎、ギャラ半分でもダメ、有名なスターはダメ、中村敦夫を紹介。中村敦夫を起用。1972年1月1日から土曜日の1時間。大変なヒットになった。1月末には視聴率30%。大人気、麻雀屋がガラガラ。13回の予定が延長。本が月刊誌、38回で終わりになる。73年にこれで作ったお金500万を使って、「マタタビ」を映画化出来た。
こういう影でプロデュースする人がいる。

2014年、マスメディア広告費6兆円を超えた。印刷メディアは厳しくなる。インターネットは1兆円を超えた。

小谷さんの初めての大きな事業
第1話 闘牛
宇和島で行っている牛相撲を大阪に持ってくる。スペインの闘牛は人間と牛、宇和島は牛同士。最初は乗り気でなかった。お金を賭けて熱中して見る。小谷はギャンブラー。やろうと決心した。小谷はいつもミッションを明確にする。1.大阪の人が熱狂するものをやろう。娯楽が無い時代。2.お金を儲ける。新大阪の記者に楽をさせたい。100万儲ける。お風呂に入らせてやりたい、食堂を作りたい。
小谷には難しい注文が来る。牛を22頭運ぶのは難題。どうしてもやりとげろ。やりきるまでは戻ってくるなと部下に言った。牛を大阪まで運んだ。
西の宮球場、プロ野球連盟、とんでもない。毎日新聞等を使い納得させた。
兵庫県の保安課、興行として認めない。小谷困ったが、保安課に座り込みをやった。実現した。
いろいろ宣伝した、社告。仁丹、2割引で買い取る。断った。土曜日晴れてそこそこ成功した。
土砂降りの雨になり日曜日、午前9時に中止の判断。午前中止、午後強行。結局大失敗で終わる。新大阪新聞、資本金19万円を上回る赤字を出してしまう。60人の付き添いのお金がかかった。何とか、こういうお金がかからないものはないか。芸術がある。百貨店で美術展、大成功。

井上靖、小谷正一と毎日新聞の同期。井上靖『闘牛』を書く、3本の小谷正一を題材にした小説を書いた。井上靖と小谷正一は親交が厚かった。

小谷正一の美学、年越しの名刺は持たない。一番大事なのは自由(組織の中で自分を貫く)。
第2話 新大阪新聞 覆面小説
破滅型の作家、坂口安吾とりつくしまがない。檀一雄に聞き、小谷、織田信長の話ばかりするのを檀に聞き、坂口安吾に会い、時代小説を書いてと言う。坂口安吾承諾して書く。傑作。覆面小説でやる。のぶながで作者を伏せてやる。読者が作者を当てたら一人1万円、10人揮毫。
夕刊新大阪は斬新な形で注目される。
横型新聞(円形でやりたかったが、無駄が多いので)

第3話
プロ野球パシフィック・リーグ創設
毎日新聞をプロ野球連盟に入れたい。しかし出来ないので新しいリーグを作った。
リーグを作り、代表選手を引き抜いて優勝した。

国民リーグ、1年間だけ存在した。熊谷レッドソックス等。

第4話
新日本放送開局
初めてのラジオ放送局、おまえしか出来る奴はいないと小谷さんに白羽の矢。

第5話
オイストラッフ
電通に入った。大阪万博。小谷さん、プロデューサーというよりアドベンチャープロデューサー。コンピュータを使った電子情報サービスをやろうとしていた。

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