漢字百科事典アプリ…第1回「はじめに」(もちゃち)

2017-09-16

鈴木孝夫さんの『日本語教のすすめ』を読むと、3歳の子供でも800文字の漢字を覚える事が出来るそうだ。
最近、子供が小さいうちから英語を教える風潮があるが、僕はこれには反対だ。日本語がきちんと定着する前に英語を教えてしまうのは間違いだと思っている。それに対して漢字を教えるのは、日本語の基礎を作るのに役立つのではと思っている。英語教育は日本語教育の邪魔をするだけだが、漢字教育は、日本語教育を補助すると思っている。この漢字教育、なるべく早くから始めると良いのではと思っている。幕末の吉田松陰は、とても若い、まだ子供のうちから藩主の教育係になったようだ。恐らく、とても小さいうちから漢字を勉強していて、ほんの子供のうちに漢文を読めるようになったのだと思っている。吉田松陰はとても若くして死んでしまうので、全ての真似をするべきではないと思うが、漢字教育を早いうちから始めるというのは真似すべきではないだろうか。最近の日本人は、戦前の日本人より日本語の運用力が落ちているのではと思っている。これは、漢字教育の後退が原因ではないかと僕は予想している。
先ほどの『日本語教のすすめ』(実は更に他からの引用だが)には漢字といっても難しい漢字の方が子供には覚えやすいという記述がある。例えば、「鳥」「鳩」「鶴」とあった時、子供はどれが覚えにくいかと言うと、実は「鳥」だそうだ。「鳩」「鶴」は具体的だが、「鳥」は抽象的で、この抽象的なものの方が実は覚えにくいそうだ。なので、大人が子供に、まず「一」から教えると良いのではと思っているのは、実は教育上間違いで、「一」こそ子供にとって覚えにくいものだそうだ。
今は、国際化の時代だから英語を話せるようになった方が良いのではないかと言う意見もあると思うが、僕は今これを言うとおかしな人と思われそうだが、あと10年位したら日本語を世界共通語にしよう(各国の言語は否定しないで、共通語として使う)という流れになっていくのではと考えている。『日本語教のすすめ』に出てくる話だが、「猿人」と発音した時には、日本人は「エンジン」なのか何なのか判らないが、書いたものを見るとすぐに分かるそうだ。そして、これを初めて見る中学生でも、一クラスに何人かは、大体の意味が解ってしまうそうだ。これに対して、「猿人」の英語訳をアメリカ人に見せても殆どの人が何の事だか解らないそうだ。専門家でないと解らないらしい。恐らく、アルファベットより漢字の方が応用力があるのだと思う。漢字は覚えるのにエネルギーを使うが、一度覚えてしまえば、これによるアドバンテージは結構あるのではないか。これだけだと、日本人も中国人も変わらないようだが、日本語の場合、「解」「判」と音読みでは違うという認識が出来て、訓読みで両方とも「わか(る)」で、抽象化が言語に組み込まれた言葉なのではないかと考えている。先ほどの「鳥」「鳩」「鶴」も抽象化が出来ているが、日本語の場合更に音と訓での抽象化も加わって、最高の抽象化能力のある言語となっているのではないだろうか。この抽象化によって、日本人の応用力が凄いという結果になっているのではないだろうか。
少し話が飛ぶが、日本人のプログラミングの生産性はあまり良くないという統計が出ていたと思う。これはプログラムにアルファベットを使うからで、変数、関数名に漢字を使えば、それだけで生産性が上がるのではと思っている。こう書くと日本語のプログラミング言語を使おうと言っていると誤解されるかも知れないが、例えばC#で、変数、関数名等を漢字化するのである。実は、現在でもそれは可能で、僕は昔趣味のプログラミングで日本語の変数名、関数名を使ってプログラミングした事があった。その時は、いちいち漢字モードに入ったり、英字モードに入ったりの切り替えが面倒臭いと思っていたが、それを乗り越えられそうなアイデアを思いついた。これについては、別トピックで書いた方が良いと思われるので、これ以上のここでの言及は止めておく。
日本語、実はこれを使えるようになると、実は世界で一番生産性が増すのではないだろうか。世界中にある文献を一つの言語でどれだけカバー出来ているかという点で、日本語が一番になるのではないかと予想している。アルファベット等を使っている言語では、中国の古典の意味するところをきちんと理解出来ない場合が多いのではないだろうか。その点、日本語は有利である。そして欧米の文献についても日本語は、明治時代の翻訳の努力で、大分その意味するところが解って来ているのではないだろうか。それから日本人の書いた文献、これは実は日本人が思っている以上に重要な文献が多いのではないだろうか。恐らく、欧米からは日本語の壁もあるし、白人以外を下に見る傾向がまだあると思うので、それ程重要視されていないのだが、蓋を開けてみたら、実は凄かったという事になると思っている。日本のプログラマーが、プログラムを日本語で書き出したら、生産性は今の10倍以上になるのではないかと本気で思っている。今は、無理に英語にしているので、他の人が見てもすぐに意味を理解出来ないが、これが日本語になると他の人がすぐに理解して、他人のプログラムを簡単に直せるようになると思う。今は、コメントを充実させるという事にエネルギーを使っているが、これが殆どいらなくなるのではないだろうか。このコメントを付けるというのは実に厄介で、思考が中断されて非常に効率が悪い。なので僕はコメントを書かないでプログラミングに集中しているが、後からでもコメントを書いておかないと自分でも意味が判らなくなる。これが日本語の変数、関数を使っていれば、コメントをわざわざ書く必要がなくなると思っている。
さて、前置きが長くなったが、子供に漢字を覚えてもらうに当たって、漢字百科事典アプリを作ったらどうかと思った。例えば、左上に漢字、その上にルビ、そして写真、動画、紙芝居、文章などを付けるのである。恐らく、作り出すと相当なページ数になるので、紙ベースでは限界がある。というより、紙ベースでは、動画、音声を付けることは無理と思われる。そしてこれは、自分の子供用に一つだけのオリジナルとして作ってはどうか。媒体は今のところ、iPad一択だと考えている。まあ、良いものが出来たら、市販しても良いのかも知れないが、これを作るのが一つの楽しみになるような気がする。将来、漢字百科事典制作アプリで、自分の子供用の漢字百科事典を作るのが一つの文化になっているように思うのは、僕だけだろうか。
これから、ここで漢字百科事典アプリの作成を少しずつ初めて見ようと思う。

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